渡辺佳夫

エッセイ

終末期、一人称が複数いて混乱

人生の最終章、自分らしい最後を願うが、難しい。厚労省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」では、「ケアチームと十分な話し合いを」とある。ある家族が「本人のリビングウイルを尊重して欲しい」と願い、家族が知る本...
エッセイ

人生の最終段階のガイドライン改訂を

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドラインは改訂されて10年になる。医師として、さらなる改訂を希望する。 確かに「本人の意思は変化しうるもの」である。しかし、私達でも人生の重大な決定に際して確信をもって決めているだろ...
エッセイ

どんな医師を育成したいか? 診療報酬改定で示してほしい

マニュアルのデジタル化は、医療業界では電子カルテから始まった。紙カルテと電子カルテの両方を知る者として、医師が医師であるために何が大切か提言したい。診療報酬改定のたびに思う。我が国が医療の方向を変えるのは容易だ。ただ報酬の数字を変更するだけ...
論文

ドイツ・イタリヤ歌曲にみる死生観   三重医報2025

臨床医である私達が患者の死亡診断する時、「この方らしい人生だったなあ」と思うことが多い。また一方、その患者さん達を支えてきた生き方や死生観が実に多様だったとも実感する。私は日ごろから、クラッシクの歌曲を聴きながら、歌詞やメロディーに死に関す...
論文

多種職連携において共有すべき理念
(在宅療養にある筋萎縮性側策硬化症患者を中心に)

【要約】一人の患者を支える際、在宅の方が多種職の事業体が独立した事業体であるため、病院より連携構築が難しい。治療法のない病だと患者が診断されるのは、病院においてであり、幾多の心の変遷の後に在宅医療に移行してくる。患者一人が、不治の病を告知さ...
論文

介護・医療現場で意思決定に影響を与えている日本人の死生観               ・・・有美記念財団助成2010

《起》かつて30年間、筆者は内科医として終末期・臨死期にある患者逹を診てきた。そして終末期医療の最終的な方針の決定にあたって、患者がまだ意思決定能力が保たれていながら、自らの意思を曖昧にして、家族に決定を委ねるような姿勢をとる姿をしばしば目...
論文

Maximum isotope accumulation in the retrosplenial cortex during amnesia attack and its temporal change suggest cortical spreading depression as a pathophysiology of patients with transient global amnesia

論文

尊厳死法制化の論争が明らかにしたこと            ホスピスケアと在宅ケア vol.19,No.1,p6~22.2011

要旨尊厳死法制化をめぐる論争で明らかになったことは、自己決定のあり方、法整備できない法務当局の事情、医師の違法性阻却の問題、宗教を盛り込めない議論、我が国の特殊事情などである。これらを患者本人の状況、および家族・介護者・医師が直面する問題の...
エッセイ

奥深い高齢者との会話

人生の大先輩達との会話は実に奥深い。90歳の女性が、「目がカサカサする。ドライアイだと眼科で言われた。」私が、加齢によるので仕方ないねと言うと、「涙も枯れ果てたんです。」87歳の一人住まいの女性。家はゴミ屋敷。「息子が3人もいるけど、誰も会...
エッセイ

伊勢物語からの忠告

三重に転居して35年。やっと伊勢物語を読むことができた。これは平安時代にできた短編歌物語集で、多くが、「むかし、男ありけり」の冒頭句を持つ。読んで最も強く感じたことは、人の心から発する言葉の重みだった。私はあなたのことを大切に思っています。...