エッセイ

我々の行き先なき旅

世の中には、さまざまな問いがある。ゴーギャンの絵画で有名な「我々はどこから来たのか。 我々は何者か。 我々はどこへ行くのか。」この問いは特別だと思う。 社会は、私達に対して「その問いは無視しろ」と命じてくる。 学生が先生にこれを問いかけたら...
エッセイ

「老い逃げ」という老害

老害とは、自らの老い気づかず、家族や隣人を不快にさせるような言動や行動をとることだ。しかし、超高齢化社会、定年のない時代といった将来を考えると、次のような老害の要素が大きくなりそうに思う。 若者たちは、社会に貢献できるかできないかわからない...
エッセイ

恐るべき英語の普及

中国語、日本語、英語を話すある中国人歌手がラジオで次のように話していた。「それぞれの言葉を話していると、性格が変わる。広東語では、まくし立てるようにしゃべるが、日本語では礼儀正しくなり、英語では友好的で率直になる。」 体系的に整った言語が発...
エッセイ

生き様が決める認知症周辺症状

認知症患者が、「うるさい、黙れ」と叫んだり、「物がなくなった、あの人が盗んだ」と言って、介護者を困らせることがある。脳神経の脱落により、このような周辺症状が出現してくると思ってきた。 しかしそれだけでなく、それまでの生活習慣や生き方の総和と...
エッセイ

自殺したいと願う若者達へ

20歳代の死因のトップが自殺。「早くこんな世の中からオサラバしたい」と願うあなたに一言、申し上げたいことがあります。 この社会には、多くの矛盾、不合理、不条理があり、逃げ出したくなる気持ちは充分に理解します。しかし、辛いから、希望が持てない...
エッセイ

憲法は国と国民の契約

憲法と国民との関係について、見てほしい映画があります。ダラボン監督、ジム・キャリー主演、2001年のアメリカ映画「マジェスティック」です。 ラブストーリーの展開ですが、主題は戦争と憲法です。戦争で命をかける意味や、憲法が契約であることをわか...
エッセイ

出る杭は叩かれなければならない

「出る杭は打たれる」とは、能力が抜きん出ている人や、さし出たことをする人は、制裁を受けるという意味だ。日本社会の閉鎖性を表す言葉だと受け止めてきた。しかし私は最近、「出る杭は激しく打たれなければならない」と思うようになった。 歴史上、卓越し...
エッセイ

モナリザの微笑

レオナルド・ダ・ヴィンチが、なぜモナリザを描いたのか、わかった。無論、私が勝手に考えていることだが。 ダ・ヴィンチは「最期の晩餐」など、宗教作品を描いた。ということは、彼は聖書を熟読していた。新約聖書ガラテヤ人への手紙5章22節「聖霊の実は...
エッセイ

死なないかぎり No Problem (詩)

父も母も泣いていた。 兄弟たちも私を嫌い、友人も皆、去った。 でも思う、死なないかぎり No Problem 入社して過労が続いた。絞りカスから、エネルギーがさらに絞り取られた。まるでぬけがら。 でも思う、死なないかぎり No Probl...
エッセイ

美しい5月に

独身の若い皆様へ。心地よい5月、聞いてほしい曲があります。詩人ハイネの詩に、シューマンがつけた「美しい五月に」という曲です。歌詞はこうです。 素晴らしく 美しい五月に あらゆるつぼみが開き 僕の心の中にも愛が花咲いた 素晴らしく美しい五月...
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