エッセイ

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認知症治療という不可思議

認知症に対する治療薬がある。効果のほどはさておき、80歳、90歳になって認知機能を改善させる事にどういう意味があるのだろうか。 どうにもならないこの社会、やり直しの利かない人生・・・これらを正しく認知し行動せよと、高齢者に強いる権利が、誰に...
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薪能で知った般若の悲しみ

久し振りに薪能を見た。暗闇に舞台が明るく浮かびあがり、まさに幽玄の世界を見た一夜であった。 曲目は源氏物語に題材を得た「葵上」。光源氏の正妻である葵上が、六条御息所の怨霊にとりつかれるという内容だ。 鬼女となった六条御息所の面は、いわゆる般...
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英語はモンスター

中国語、日本語、英語を話すある中国人歌手がラジオで次のように話していた。「それぞれの言葉を話していると、性格が変わる。広東語では、まくし立てるようにしゃべるが、日本語では礼儀正しくなり、英語では友好的で率直になる。」 体系的に整った言語が発...
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終末期をエレガントに生きる

公益財団法人 日本尊厳死協会 東海北陸支部主催 リビングウイル懇話会in三重県津市(三重県教育文化会)で講演しました。 一年前の動画ですが、重要なテーマなので載せました。以下、URLをコピーし御覧ください。 もし見ることができなければ、「...
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憲法は国民と国との契約

ジム・キャリー主演の映画「マジェスティック」を見て、アメリカ憲法に興味を持つようになった。 アメリカ合衆国憲法は、政治権力の濫用から国民を守るという近代憲法の基本的性格をもつ。 映画の時代設定は、1951年。アメリカが赤狩りの真っただ中にあ...
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尊厳死法制化の論争が明らかにしたこと(2011年の論文)

尊厳死法制化の論争が明らかにしたこと(筋萎縮性側索硬化症患者を中心に検討) スピスケアと在宅ケア vol.19,No.1,p6~22.2011 要旨 尊厳死法制化をめぐる論争で明らかになったことは、自己決定のあり方、法整備できない法務当局...
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着想から完成まで30年を要した論文がjournalに受理

本年5月、International Journal of imaging system & technologyに掲載されました。一過性全健忘の発症メカニズムに関する論文です。関心がおありの方は以下のURLへ。
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本来の私になっていく

若い世代で死因の 第1位は自殺だ。原因は様々だろうが、若者にとって、インターネットの影響は大きい。私達は何も知らないから、前に進めるのかもしれない。かつて結婚とは何か、知らないまま結婚した。振り返るに、知らなかったから結婚できた。 検索す...
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身につけたい 「患者」の作法

長年、多くの患者に接してきて、患者が身につけておくべき作法があるのでと思ってきた。そして私自身が死にかける大病を患って、益々その認識を強くした。厳しい内容になるが、率直な意見を述べておきたい。 「患者」の作法① 自分が死にゆく状態であっても...
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人間らしい解決策:酒

何とか美酒を飲みたくて、次のように考えた。「月白く、風清し、この良夜を如何せん」(蘇東坡)。友人と語り合ってすごすか、湖にボートを浮かべて酒でも飲むか、このスバラシイ夜をどうすごしたらいいものか。スバラシイと認知するがゆえに、一層、大切にし...
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