2023-01

エッセイ

パプア君は今も諸君を

今月(2018年11月)パプアニューギニアで開催されたアジア太平洋経済協力会議APECでは、首脳宣言を出せず閉幕した。米中の競い合いが鮮明になった。 パプアと言えば、かつて子供達がまだ幼かった頃に歌っていた南国少年パプア君の歌を思い出す。 ...
エッセイ

マルティプルチョイスの弊害

大学生たち約30名と話す機会があった。「君たちはマルティプルチョイスの問題で鍛えられてきた。それによる思考への悪影響は大きかった。解答に至る手段は選択だったが、社会に出たら選択肢のない状態におかれる。答えのない問題にいかに立ち向かうか?」 ...
エッセイ

学生は社会に旅立つ準備を

いじめられている諸君へ。 いじめ対策の中で最も重要なことは、あなた方自身のいじめへの基本的理解です。このことをお伝えしたく、一筆啓上いたします。 我が国の自殺率は世界でトップレベルにあり、20から30代の死因の一位です。原因は差別、パワーハ...
エッセイ

草食男子の皆様へ

拝啓 年頃の娘をもつ父親から皆様に、一筆啓上いたします。 いわゆる草食男子とは、肉欲に淡泊で、恋愛に積極的になれない男性のことです。諸君からしたら、余計なお世話かも。草ばかりでなく、分厚いビーフステーキも食べていると言いたいところでしょう。...
エッセイ

濡れ落ち葉の香り

定年退職後に家でゴロゴロする夫を、疎ましく思う女房は少なくない。彼らは「濡れ落ち葉」のようだと評されたりするが、私は妻達が思うほど男達はみじめではないと思っている。 現役を退いた後の虚脱感は、大昔も今も変わらないだろう。男たちは外で働き、夕...
エッセイ

我々の行き先なき旅

世の中には、さまざまな問いがある。ゴーギャンの絵画で有名な「我々はどこから来たのか。 我々は何者か。 我々はどこへ行くのか。」この問いは特別だと思う。 社会は、私達に対して「その問いは無視しろ」と命じてくる。 学生が先生にこれを問いかけたら...
エッセイ

「老い逃げ」という老害

老害とは、自らの老い気づかず、家族や隣人を不快にさせるような言動や行動をとることだ。しかし、超高齢化社会、定年のない時代といった将来を考えると、次のような老害の要素が大きくなりそうに思う。 若者たちは、社会に貢献できるかできないかわからない...
エッセイ

恐るべき英語の普及

中国語、日本語、英語を話すある中国人歌手がラジオで次のように話していた。「それぞれの言葉を話していると、性格が変わる。広東語では、まくし立てるようにしゃべるが、日本語では礼儀正しくなり、英語では友好的で率直になる。」 体系的に整った言語が発...
エッセイ

生き様が決める認知症周辺症状

認知症患者が、「うるさい、黙れ」と叫んだり、「物がなくなった、あの人が盗んだ」と言って、介護者を困らせることがある。脳神経の脱落により、このような周辺症状が出現してくると思ってきた。 しかしそれだけでなく、それまでの生活習慣や生き方の総和と...
エッセイ

自殺したいと願う若者達へ

20歳代の死因のトップが自殺。「早くこんな世の中からオサラバしたい」と願うあなたに一言、申し上げたいことがあります。 この社会には、多くの矛盾、不合理、不条理があり、逃げ出したくなる気持ちは充分に理解します。しかし、辛いから、希望が持てない...
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