憲法は国と国民の契約

エッセイ

憲法と国民との関係について、見てほしい映画があります。ダラボン監督、ジム・キャリー主演、2001年のアメリカ映画「マジェスティック」です。
ラブストーリーの展開ですが、主題は戦争と憲法です。戦争で命をかける意味や、憲法が契約であることをわかりやすく、教えてくれます。主人公はこう訴えます。
「アメリカ合衆国憲法修正第1条、合衆国議会は、国教を制定する法律もしくは自由な宗教活動を禁止する法律、または言論・出版の自由もしくは人民が平穏に集会して不満の解消を求めて政府に請願する権利を奪う法律を制定してはならない。これは、アメリカの基本理念です。国民が国と交わした最も重要な契約です。身勝手な都合で変更できません。これを守るため、第二次大戦で多くの血が流されたのです。」
日本国憲法前文にこうあります、「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、・・・」。
信託に契約が伴わないはずがありません。欧米人と異なり、我が国では契約の認識に乏しい。
終戦の日、日本国憲法を読みなおし、先人たちが命をかけて我々に送ってくれている憲法のメッセージを受け止め、契約の理念を再確認したい。

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