ノートル・ダム寺院にあるガーゴイル

エッセイ

火災で焼失する2年前にいってきました。感動しました。その歴史と建築に。今回はそれより、タイトルがテーマです。ガーゴイルとよばれる動物像。ネットの説明を引用すると「ガーゴイルは雨どいである。怪物の姿をしたガーゴイルの多くは中世以降に登場するが、悪魔・怪物・架空の動物などグロテスクなものから、普通の人間や動物も使われ、その形態は幅広い。」土産物ショップでも売られていました。なぜ、これほど、愛好(?!)されているのか不思議でした。また、ノートルダム大聖堂の最上階にはキマイラ(ノートル・ダム大聖堂の魔除けの怪獣)の回廊があり、多数並んでいました。なんとなく、哀しげにも見える怪獣ですが、もっとも興味を引いたのはこの怪獣でした。・・(画像が載せらせないので説明します。その像は、目を大きく見開き、口をあけ、驚愕し恐怖で凍り付いたような表情にみられました)魔よけのため人間によって置かれたのに、これらの怪獣達は、その人間の残酷さ・非情さに唖然としているように見えました。かれらは、フランス革命の時、コンコルド広場でなされた千人以上の断頭台の処刑をつぶさに見てきたのでしょう。そこで、私は映画「羅生門」の最後のシーンを思い出しました。「羅生門には多くの鬼がいた。それらが人間の悪行をみて恐ろしさのあまり逃げ出した」。このキマイラは、最上階からまるでパリ市民を見つめているようです。人間の恐ろしさに驚愕し、凍りついたかのようなキマイラ。・・・・愛すべき友人のように思えてきました。

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