エッセイ

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たかが腕時計、されど

30年愛用した腕時計が故障した。買い換えることにしたが、よく考えると、時間といかに向き合うのか、奥深いもののような気がした。 時計に期待するものは、第一に機能。正確な時をきざんでほしい。その他には、耐久性、使いやすさ、デザイン、リーズナブル...
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いつまで生きるのか?

高齢の方々と話していて、しばしば次のように問われる。 「はやくお迎えがきてほしい。いつまで生きていなければいけないのか。」 どのように返答すべきか、戸惑いつつ、次のように応えるのが精一杯だ。 「寿命は神様から与えられたものです。必ずその時は...
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庭刈り込みロシヤを思う

キャロライン・ジャスミン様 貴女が我が家の中庭に来られたのは20年前のことでした。注文したバラの木に、しがみつくようにして、黄色い花を咲かせ、まことに華憐な乙女のようでした。 その後、貴女は大きく成長し、今やこの中庭の主。まるでやり手女将の...
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語らい深める能舞台に感銘

2001年、ユネスコは日本の能を「人類の無形遺産の傑作」に指定した。能を知らないた私には、なぜ傑作なのかわからなかったが、女流能楽師の謡う「砧(きぬた)」を聞く機会があり、納得した。 世阿弥によるこの能のあらすじは、ある夫が妻を残して出張し...
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人生の問いに答える名演奏

「夜と霧」(ドイツ強制収容所の体験記録)の著者フランクルは言った、「人生に生きる意味を問うてはならない。人生が私達に問うている。」 生と死について考え悩む若者達にこの言葉を具体的に説明したかったが、今までできないできた。しかし、先日、インタ...
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恩師への手紙

葛原先生、長い間のご指導をありがとうございました。私は大学に所属したことがありませんでしたが、松阪中央総合病院に勤務中、葛原先生を迎えての毎月の症例検討会はいつもズシッとした大きな収穫がありました。先生から受けたレッスンを振り返り、私からの...
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リビングウイル記した責任

尊厳死 リビングウイル記した責任 尊厳死の宣言書であるリビングウイルを作成することは、自らの行く末を自己決定することであり、尊重されるべき判断だと私は考えている。しかし、臨死期において、これが必ず実施されるという保証はない。その理由には、...
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千の風になって・・・多くの日本人の死生観を変えた歌

- 私のお墓の前で - 泣かないでください - そこに私はいません この歌詞で始まる「千の風になって」は、昨年のNHK紅白歌合戦で、テノール歌手の秋川雅史氏によって歌われ、大評判になった。多くの人達がこの曲によって、慰められたに違いない。 ...
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自分感覚磨き認知症を予防

認知症の代表であるアルツハイマー病は、最近の研究では、 「自分自身の感覚」の中枢が、最もはじめに障害されるそうだ。確かにアルツハイマー病の患者さんは、病初期から本来の自分を失っていくように思う。 この「自分の感覚」を鍛えることが、計算ドリル...
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女房の小言に夫達は敬意を

なぜ妻はしばしば夫に小言を言うのだろうか。これは世界中の夫婦に共通して存在する現象なのだと思う。このことを脳の構造上の男女差を考えていて、ひとつの理由に思いいたった。 脳は各部にそれぞれ役割がある。左右の脳を連絡する神経の束は、女性の方が太...
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