エッセイ

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人生の最終段階のガイドライン改訂を

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドラインは改訂されて10年になる。医師として、さらなる改訂を希望する。 確かに「本人の意思は変化しうるもの」である。しかし、私達でも人生の重大な決定に際して確信をもって決めているだろ...
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どんな医師を育成したいか? 診療報酬改定で示してほしい

マニュアルのデジタル化は、医療業界では電子カルテから始まった。紙カルテと電子カルテの両方を知る者として、医師が医師であるために何が大切か提言したい。診療報酬改定のたびに思う。我が国が医療の方向を変えるのは容易だ。ただ報酬の数字を変更するだけ...
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奥深い高齢者との会話

人生の大先輩達との会話は実に奥深い。90歳の女性が、「目がカサカサする。ドライアイだと眼科で言われた。」私が、加齢によるので仕方ないねと言うと、「涙も枯れ果てたんです。」87歳の一人住まいの女性。家はゴミ屋敷。「息子が3人もいるけど、誰も会...
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伊勢物語からの忠告

三重に転居して35年。やっと伊勢物語を読むことができた。これは平安時代にできた短編歌物語集で、多くが、「むかし、男ありけり」の冒頭句を持つ。読んで最も強く感じたことは、人の心から発する言葉の重みだった。私はあなたのことを大切に思っています。...
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何事も笑いとばして生きていく

私の知人が言った、「息子ができちゃった結婚することになった。笑うしかないね。」その通りと思った。来年は後期高齢者になるが、この年で思う、何を主張しても何も変わらない。川柳をつくり残りの人生を笑いとばして生きていこうと思う。スーパーに買い物に...
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バッハのシャコンヌ にみる信仰告白             ( 無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番 )

シャコンヌは全三曲からなる無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータのなかの第二番ニ短調の終曲として作曲されたもので、「シャコンヌ」単体の演奏時間は約14分ほどです。1707年、22歳になったバッハは教会音楽家として勤めながら、作った曲を売って...
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ノートル・ダム寺院にあるガーゴイル

火災で焼失する2年前にいってきました。感動しました。その歴史と建築に。今回はそれより、タイトルがテーマです。ガーゴイルとよばれる動物像。ネットの説明を引用すると「ガーゴイルは雨どいである。怪物の姿をしたガーゴイルの多くは中世以降に登場するが...
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高齢者との会話は、次元が違う

高齢になり記憶・認知機能が低下すると認知症が疑われる。だが私は別の視点を持ちたい。施設入居中の92歳女性は数分前のことを忘れる。帰る家はないのに、夕方になると荷物をまとめ「お世話になりました。家に帰ります」。「最近の物忘れはいかがですか」の...
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老兵は黙って消えるのが大切

「老兵は死なず、消え去るのみ」は、アメリカの兵隊歌であるが、ダグラス・マッカーサーが1951年4月、退任演説の際に引用した。なぜ老兵は「消えるのみ」なのか、退職の2文字がちらつく今、考えてみた。人生を振り変えると、まことに多くの困難を乗り越...
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ポストモダンを生きる

引きこもりや不登校が増えている。私自身の中高生の頃を思い出した。当時早く70歳になりたいと思っていた。「努力すればそれなりに報われるが、これから果てしない頑張りが求められる。老いたら、この闘争から解放される。」ポストモダンの現代、確かに自分...