若い世代で死因の 第1位は自殺だ。原因は様々だろうが、若者にとって、インターネットの影響は大きい。私達は何も知らないから、前に進めるのかもしれない。かつて結婚とは何か、知らないまま結婚した。振り返るに、知らなかったから結婚できた。
検索すれば、結婚について無数の解説が得られる。若者達は、若くして老人のように悟ってはいないだろうか。卒業間近の医学部の学生が私に、「医師になる自信がない」と言った。私は、「君は今から医学に身を投じるが、その巨大さを悟り、凍り付いているのでは。私達は有能だから免許証をもらうのではない。可能性が認められただけ。場数を踏んで医師になっていく。医学の神様から医師になったねと声をかけられるのは、老いて医師をやめる時だろう。私達は、本来のあるべき医師をめざし、医師になっていく。他分野でも同様に、成長して、良き夫に、良き妻に、父親に、母親になっていくのだ。」人生に確かに目標はあるが、早く達成することは重要ではない。今日を本来の自分らしく生きたか、これが問われている。自殺を考えている諸君に問いかけたい、「今日のあなたは、本来のあるべきあなたですか?」