ジム・キャリー主演の映画「マジェスティック」を見て、アメリカ憲法に興味を持つようになった。
アメリカ合衆国憲法は、政治権力の濫用から国民を守るという近代憲法の基本的性格をもつ。
映画の時代設定は、1951年。アメリカが赤狩りの真っただ中にあり、主人公のピーターは共産主義者と誤解された。
弁明のため法廷に立った主人公ピーターは、アメリカ憲法修正第1条を朗読した。「憲法は、国教の樹立、宗教の自由な行使を妨げる法律を制定すること、表現の自由、報道の自由、平和的に集会する権利、 請願権を妨げる法律を制定することを禁止する。」
そして叫んだ、「これが、アメリカ憲法の基本理念であり、アメリカがアメリアたる所以です。これを守るために多くの血が流された。戦死した彼らに、あなた方は今のアメリカをどう説明するんですか。」
最も考えさせられたのは、「憲法は国民と国の間でかわされた契約です」の発言だった。日本人には、憲法が一方的に与えられた印象が強く、契約の認識が乏しい。
アメリカと同様に多くの国民の犠牲のもとに、日本国憲法は制定された。我々国民は国と契約を交わした者としての責任を自覚したい。