女性達、とくに母親は疲れてはいけない

エッセイ

パーソナルコンピューター(PC)の解説書によると、部品で最も重要なものは、基盤(マザーボード)らしい。中央処理装置(CPU)こそ重要だと思っていた私にとっては意外だった。たしかに、基盤は各部品を連携させて、そのPCに固有の機能と個性を与えている。部品というより、本体といってもいいかもしれない。
PCの黎明期、部品のnamingの時、若き専門家達がなぜ基盤をマザーとしたか詳細はわからない。しかし、PCを一つの家のように考えると、隅々まで家としての働きをするには、やはりマザーが中心になるのであって、その名称は的確だったと思う。
もし夫、父親がそのパワーを発揮して、自らが最重要だと主張し、それが家だけでなく、社会も同じ認識となるなら、恐ろしいことになる。力とか、能力とかが価値基準の中で優位になるだろう。
一方、母親とは、子供たちにとって母であり、夫の妻である。マザーの価値の基準となるのは、慈しみであり優しさだろう。これが家のbaseにあってはじめて、各パーツは元気でいられる。
ところがこのマザーが今の我が国では、少々、危うい状況にあると思う。国の成長戦略に、女性の管理職登用を推し進めようとしている。私はこれについては賛成であるが、家の基盤が疲れ果て、家の中で機能低下になりはしないかと危惧している。
そこで働く女性達に伝えたい、「疲れないように。」妻や母親が、会社の管理職として激務に疲れ果てて、自宅に帰ってきた状況を想像するとゾッとする。夫や子供が疲れ果てて帰宅するよりも、妻・母が疲れ果てる場合のダメージは、次元が違う。妻・母の疲労は、その家にとっては基盤の故障につながる。逆に、妻・母が元気だからこそ、夫や子供たちは安心して家に帰ることができる。
繰り返す。女性が社会で大いに働くことはOK! しかし、家のマザーボードを疲れさせないように、特に夫たちは留意しなければならない。

資料 マザーボードについて
http://homepage2.nifty.com/kamurai/Mother.htm

追加コメント(こんなこと書いたら女房達から非難されそうですが):
三食昼寝付とか、井戸端会議、長い長い友人との電話、エステ、食事会・・・・
こうした夫からみたら過保護とも思えることが、マザーには必要では!!
と思うのです。そこで、マザー達は生き返るのかも。

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