エッセイ

伊勢物語のメッセージ

三重に転居して35年。やっと伊勢物語を読むことができた。 これは平安時代にできた短編歌物語集で、多くが、「むかし、男ありけり」の冒頭句を持つ。 読んで最も強く感じたことは、人の心から発する言葉の重みだった。 私はあなたのことを大切に思ってい...
エッセイ

般若の悲しみ

コロナ禍の前、津市お城公園で、久し振りに薪能を見た。暗闇に舞台が明るく浮かびあがり、まさに幽玄の世界を見た一夜であった。 曲目は源氏物語に題材を得た「葵上」。光源氏の正妻である葵上が、六条御息所の怨霊にとりつかれるという内容だ。 鬼女となっ...
エッセイ

人生をエレガントに生きる

エレガントとは、いろいろな意味があるが、ここでは「単なる装いでなく、根拠のある気品をもつ」という意味です。ALSや、事故、ガン、天災・・など、この世界には様々な辛い体験がありますが、その中でなおエレガントに過ごせるなら、それこそ「幸せ!」に...
エッセイ

夫婦共謀・・アダムとエバ

夫婦とは、夫はアクセル、女房はブレーキであり、このバランスのもと、なんとか社会で成り立っていくのだろうと思う。 しかし両方がアクセルになった時、異常な力を発揮する。最近、夫婦が絡む報道を見てきて、共謀の罪について考えさせられた。 この最古の...
エッセイ

戦争の悲惨さを保存できない不幸

憲法改正の論議を見て思った。戦争体験の記録、特に最も過酷な部分は後世に伝承されず、戦争抑止に役立たないのではと。 目の前で焼夷弾で焼かれた親兄弟、死体の山の腐敗臭、死骸の目や口からわき出るウジ虫・・・・。 これら体験者が記憶する悲しみの極み...
エッセイ

伊勢物語からのメッセージ

三重に転居して35年。やっと伊勢物語を読むことができた。 これは平安時代にできた短編歌物語集で、多くが、「むかし、男ありけり」の冒頭句を持つ。 読んで最も強く感じたことは、人の心から発する言葉の重みだった。 私はあなたのことを大切に思ってい...
エッセイ

いじめを受けている若者達へ

いじめられている諸君へ。いじめ対策がどんなに改善しようと、重要なことはあなた方自身のいじめへの基本的な理解です。このことをお伝えしたく、一筆啓上いたします。 我が国の自殺率の水準は世界でトップレベルにあり、20代から30代にかけて死因の一位...
エッセイ

束の間の平和

核をチラつかせるプーチン大統領、日本を取り巻く安全保証問題、難民問題、北朝鮮の挑発・・・目を外国に向けると、確かに紛争はある。国内では、貧困問題、少子高齢化、人材不足、後継者不足、長時間労働、待機児童、介護問題・・・・数限りない。 世界大戦...
エッセイ

学校では、心身に適切な机、椅子を

産業医としてある高等学校を訪れ、50年ぶりに教室に足を踏み入れて驚いた。同じ椅子、同じ机・・・・昔と変わっていないなあと。 生徒たちは皆、体型や体験が異なる。かつて閉所に閉じ込められた経験のある生徒、脊柱の変形のある生徒、むち打ち症を負った...
エッセイ

VDT障害を知ろう

VDT作業とは、VDT(VISUAL DISPLAY TERMINALS)機器、つまりディスプレイ、キーボード等により構成された機器を使用して、データの入力や 検索、文章作成などを行うことを言います。 そして、障害とは、パソコンなどのモニタ...
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