人間らしい解決策:酒

エッセイ

何とか美酒を飲みたくて、次のように考えた。「月白く、風清し、この良夜を如何せん」(蘇東坡)。友人と語り合ってすごすか、湖にボートを浮かべて酒でも飲むか、このスバラシイ夜をどうすごしたらいいものか。スバラシイと認知するがゆえに、一層、大切にしたいと思う。
主に高齢者で、相応の判断力が期待されながら、大幅に認知機能が低下した場合、認知症と診断される。では、偽装を見抜ける相応の能力があると期待されながら、果たせなかったその関係者の方々は、認知症だろうか。被爆国であるわが国は、放射能の悪影響を、相応の判断力をもって対応すると諸外国から期待されていた。それを充分に果たせていないなら、わが国は認知症か。
我々は認知できる問題を問題にする。しかし、国の借金・放射性廃棄物の最終処分方法・異常気象と地球温暖化・食料問題・領土問題・南北問題・生物化学兵器・テロ・北朝鮮と中国の人権問題・・など、今や人間が認知し相応の対応をするレベルを超えている。
認知し、適切に対処すべきと思うが、残念ながら、我々は負いきれない問題に対し、認知症を解決手段にしてきた。行き詰った時、手っ取り早い解決の方法は大昔から酒だった。ほろ酔い気分になれば、悩みを認知しない。今宵は、この最も人間らしい解決手法をとることにしよう。乾杯。

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