心から病気になりたがっている人たち

エッセイ

この社会には心から病気になりたがっている人たちがいる。仮病ではなく、病気のほうがなんとなく、居心地がいいのでそこに留まりたいと願っている方達だ。
こころから回復したいと願いながら、本心ではそうは思っていない。
これが患者を診察する医師の診察を難しくしている。否、奥深く、そしてあいまいにさせている。
病気であることの利益を享受している方々。私は決して彼らを非難はしない。これは、極々普通に私達が生きていく上で行なっていることなのだから。
もし私が中小企業の社長であり、会社が倒産するとわかったとしよう。よくついて来てくれた数人に従業員に退職金を支払えないとわかったら、いっそのことガンと宣告されて病死したいと願うだろう。生命保険で、彼らに退職金を払えると。
あえて込み入ったシステムを作っておいて、そこで何とか生きている方達。
不完全でることの利益。怒りやねたみ、憎しみにまみれている方が、居心地がいいと思う方々。
この社会とは、貧しい方対、弱者への保障を充実させようとすると、一般の方達の税負担が増す。

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