神のなさることはその時にかなって美しい

エッセイ

日頃、私達は実に多くの情報に出会います。脳の記憶中枢には、雑多なデータが流れ込み、記憶の受け皿は常に満杯です。脳では膨大な情報の入力と、不要になった情報の削除がたえず繰り返されています。時として私達は、重要な情報を、ゴミともに誤って削除することもあるに違いありません。これからも多くの情報にさらされながら、私達はいかにして真実で価値あるものを、取捨選択していくことができるでしょうか。
ここに、アインシュタインの方程式があります。     エネルギー=物体の質量×光速の二乗
わずかこの一行の公式が、原子レベルから宇宙までも包括した真理を説明しています。なんと簡潔で美しいことでしょう。
私達が貯えた情報の山が、価値あるものか否かは、それが美しく、かつシンプルであるかが、ひとつの判断基準になると考えます。
「御子を持つ者は命を持ち、神の御子を持たない者はいのちを持っていない。」(Ⅰヨハネの第1の手紙5:12)この教えもまことにシンプルであり、例外規定や難解な解釈は不要に思います。複雑な世の中になりつつあっても、私達は主イエスにある簡潔な教えに注目したいものです。複雑よりは単純を、巧みよりは平易さを求めて、私達は今年も主とともに歩むことを願っています。(旧約聖書 伝道の書3章11節)

ギデオン協会三重支部だよりに掲載  2006/2/18

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