エッセイ 狸の忘年会 子供たちはまことに親を楽しませてくれました。長女の礼子が9歳のころでした。私にこのように問いかけてきました。「お父さんは、狸が人間にかわったところをみたことある?」と。なんとまあ、子供らしい面白いことを聞いてくるなあと受け止めつつ、大きくな... 2022.11.16 エッセイ
エッセイ 認知症の裏にある貧しい人間関係 認知症患者が夜、「誰かいる、怖い」と叫んだり、「物がなくなった、あの人が盗んだ」と言って、介護者を困らせることがある。 日常生活上の誰もができることができなくなったとの指摘に、「そんなことはない」と強く拒否する。 高齢で認知機能が低下するか... 2022.11.16 エッセイ
エッセイ 身につけたい 「患者」の作法 長年、多くの患者に接してきて、患者が身につけておくべき作法があるのでと思ってきた。そして私自身が死にかける大病を患って、益々その認識を強くした。厳しい内容になるが、率直な意見を述べておきたい。 「患者」の作法① 自分が死にゆく状態であっても... 2022.11.07 エッセイ
エッセイ 拝啓 若い医師達 今、我が国では救急外来が疲弊していることは、諸君が聞き及んでいるところであります。しっかり、現状ではしたくてもできないという苛立ちや医師としての責任をはたせていないジレンマにおありでは・・と思う一方、優秀であるがために、辛い現場で自らが傷つ... 2022.11.07 エッセイ
エッセイ 熾烈な人生をエレガントに生きる エレガントとは、いろいろな意味があるが、ここでは「単なる装いでなく、根拠のある気品をもつ」という意味です。ALSや、事故、ガン、天災・・など、この世界には様々な辛い体験がありますが、その中でなおエレガントに過ごせるなら、それこそ「幸せ!」に... 2022.11.07 エッセイ
エッセイ 結婚は人生の墓場か? コロナ禍とはいえ、今は結婚シーズン。ゴールインされた方々、また結婚をためらっておられる方々に、結婚は墓場だが、意味合いが実はもっと積極的で幸せに包まれていることをお伝えします。 シューマン作曲、献呈を聴いて、結婚の墓場観が一変しました。 歌... 2022.10.25 エッセイ
エッセイ 日出ずる国の 宿命的な責任 数年前、来日したブータン国王は言われた、「震災の不幸からより強くたちなおる国がひとつあるとすれば、それは日本と日本国民である」。これは社交辞令ではなく、その通りだと私は思った。 日本列島は4つのプレートが衝突する上にあり、太古から地震や津波... 2022.10.25 エッセイ
エッセイ 生き様が決める認知症周辺症状 認知症患者が、「うるさい、黙れ」と叫んだり、「物がなくなった、あの人が盗んだ」と言って、介護者を困らせることがある。脳神経の脱落により、このような周辺症状が出現してくると思ってきた。 しかしそれだけでなく、それまでの生活習慣や生き方の総和と... 2022.10.25 エッセイ
エッセイ たかが腕時計、されど 30年愛用した腕時計が故障した。買い換えることにしたが、よく考えると、時間といかに向き合うのか、奥深いもののような気がした。 時計に期待するものは、第一に機能。正確な時をきざんでほしい。その他には、耐久性、使いやすさ、デザイン、リーズナブル... 2022.10.25 エッセイ
エッセイ 狸の忘年会 子供たちはまことに親を楽しませてくれました。長女の礼子が9歳のころでした。私にこのように問いかけてきました。「お父さんは、狸が人間にかわったところをみたことある?」と。なんとまあ、子供らしい面白いことを聞いてくるなあと受け止めつつ、大きくな... 2022.10.19 エッセイ